プリンシプルで生き延びる

原理原則、筋を通す、終始一貫する。
これを英語でprinciple(プリンシプル)といいます。

白洲次郎のことばを読んでみましょう。

「プリンシプルとは何と訳したらよいか知らない。原則とでもいうのか。…西洋人とつき合うには、すべての言動にプリンシプルがはっきりしていることは絶対に必要である。日本も明治維新前までの武士階級等は、総ての言動は本能的にプリンシプルによらなければならないという教育を徹底的にたたき込まれたものらしい。」

『白洲次郎の心を打ち抜く名言』より
https://matome.naver.jp/odai/2137810916135607401

自分が一度これをする、と決めたら、それを安易に変えずに全うする。
もちろん頑固頭・石頭になってはならず、柔軟に判断すべき場では柔軟になればよいのですが、基本的に筋を通す、ということは対人関係においても社内秩序においても大切なことかと思います。

ちょっと古いデータですが
中小企業庁がまとめた企業の生存率によりますと(P.11)
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h23/h23_1/Hakusyo_part3_chap1_web.pdf

企業創設後おおむね10年後に3割、20年後に5割の企業が撤退とあります。つまり、新規開業と廃業の繰り返しが日夜繰り広げられる中で10年残る企業が約7割、20年残る企業が約5割というわけです。もちろん業種別、規模別に見ればデータの詳細は異なってきますが。

家族経営であったり従業員数名の個人事業または小規模事業者であれば、そのトップはある意味「お山の大将」であり、その大将がワンマンであるが故に、その個性故に事業が転ぶこともあるでしょうが存続するとも言えるわけです。

従業員から見れば、その大将のもつ毒・トゲにより涙を流すことや悔しい想い、衝突を起こすこともあるでしょう。一方、大将である経営者としてはその毒・トゲこそ生き延びる源泉であり、関わる取引先や顧客が救われる、ということにもなるわけです。

本稿はあくまで経営者の観点で書きますが、自分の立ち位置が見えにくくなった時こそ、自分のプリンシプルとは何だったか、ということを改めて振り返り、時には開き直って突っ張ってみるのも何かの打開策になるかもしれません。